今日のブログはこちら!7月3日の乃木坂46、賀喜遥香さんのブログ!
まず「MVが公開されました!🌙✨」の文末に入れた“🌙✨”の使い方が、本当ににくいです。情報を伝えるだけじゃなく、“嬉しい!見てほしい!”という感情がそのシンボルひとつひとつに込められていて、読者として一緒に喜びを噛み締めている気持ちになりました。
「悔いの残る過去の自分も、不安を抱いてしまう未来の自分も、救えるのは今を生きている自分自身なんだということに気付かされた撮影でした」という一文。複雑な感情を素直に受け止めた上で、「撮影」という一場面を通じて気づきを語る構造に、言葉の選び方の丁寧さが滲んでいます。
「自分なんてって思わないで もっと自分と向き合って自分を大切にしたい」の句読点を使わない改行スタイルにも感動です。不安→自己肯定→希望という思考のプロセスを、「改行」という余白と連続性だけで表現する技術力。読者が一気にその感情に寄り添えるようになっています。
次に「このね、MVの撮影なんですけどね、夜までさくみくといっしょに順番に撮影してたんですが ひと足先に楽屋に戻った天使たち(さくみく)がね、メッセージ書いてくれてたの〜」。
ここでの“〜”は独特な響きと韻を生み出し、“ね”の繰り返しで会話の温度と距離感を演出。語り口調で読者を“その場”に誘う臨場感が秀逸です。
「もっともっと暑い夏にしちゃうんだからー!35度もっと超えて灰になるまで暑くしちゃうぞ☀️☀️☀️」という盛り上げ表現も圧巻です。感嘆符と夏の日差しの絵文字の連続使用が、“言葉”だけでなく“空気”までも伝えてくる。視覚と感触を同時に刺激する語り口に胸が熱くなりました。
「中学生3年生の頃、カルピスが大好きで塾でカルピスを常に飲んでいてあだ名がカルピスだった私にとって、この上ない最高のキャンペーンです…」という文の「…」に込められた想い。あだ名がカルピスということへの不服を表現しながらも、キャンペーンと過去の出来事とのリンクを一文で表しているようで、文章力の高さが秀逸です。
最後の「読んでくださってありがとうございました!また書きますね」という締めくくり。「また」という言葉に、“ここから次も繋がるよ”というメッセージが含まれていて、文章としてのきちんとした礼儀だけでなく、“また来てね”という優しい誘いのエネルギーが文字の端々に息づいている感じがして、心がほっこりしました。
賀喜さんの文章は、一語一語に感情の込め方、言葉の余白、読者への交感を綿密に設計されたアート作品のようです。短い文や絵文字、行間、語尾の選び方まで、一つ一つが計算と感性で織り成されていて、読んでいるだけで“その瞬間”の空気ごと共有できる。細部まで言葉を丁寧に選び、温度を込められる作家性に改めて感服しました。
ちなみに8といえば、日向坂のあの方も思い出しますね。
では!